画像:中間管理録トネガワ公式ページ
こんばんは、しろくまです。
「中間管理録トネガワ」っていう漫画を知っていますか?
あの「カイジ」で悪役として登場した利根川のスピンオフ漫画です。
近年見た漫画の中でベスト5に入るくらい面白かったので、中間管理職の大変さを交えながら紹介します。
利根川とは
利根川と言えばこの場面が有名です。
引用:中間管理録トネガワ4巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
限定ジャンケンに集められた債務者達が甘ったれたことを言った際に言い放った名言。
もう完全に悪役です。
この利根川が、帝愛の兵藤会長(上司)から無理な仕事を指示された時に、
引用:中間管理録トネガワ1巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
実は心の中ではこんなことを言っている。「カイジ」では絶対に見せることのない利根川の本心をこの漫画では見ることができます。
そんな中間管理職としての苦悩と葛藤をコミカルに描いているのが「中間管理録トネガワ」です。
中間管理職は大変だ
この漫画を見て感じるのは中間管理職が大変だということ。コミカルに描かれてはいますが、実は結構根の深い話なのではないでしょうか。
上司と部下の板挟みとはよく言いますが、漫画からも本当にそれを感じます。
そんな中間管理職の大変さを交えつつ、この漫画の面白さを紹介していきます。
中間管理職は部下の名前を早く覚えなければならない!
中間管理職と言えば部下の管理をしなければなりません。そのためには名前を覚える必要があります。
しかしこの利根川が所属している帝愛というグループは黒服とサングラスがルールとなっているため、外見から判断するのが難しい!
そんな中、利根川は名前を覚えるために部下に自己紹介を命じます。
引用:中間管理録トネガワ1巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
そして始まる自己紹介。必死で名前を覚えます。しかしとんでもないことが起こります。
引用:中間管理録トネガワ1巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
いきなりオチかよ!と思うくらいの強烈な名前
どこまでが苗字でどこからが名前かも分からない。利根川も苦悶します。でも逆に覚えやすいと考えを変えてなんとか続けますが・・・
漫画ではこの後、利根川がさらに苦悶する自己紹介が続きます。果たして利根川は部下の名前を覚えることができるのか!?
現実的な話を言うと、普通の会社なら顔が分かるので名前と結びつけはできると思います。ただし1日で覚えろとなるとなかなか大変かもしれません。部下同士であればまぁ覚えてなくても仕方ないこともあるかもしれませんが、上司が部下の名前を間違えたらモチベーション下がりますよね。中間管理職は仕事ができるだけではダメだというのはこういうことなんでしょうね。
尚、この話は1巻に収録されています。
中間管理職は部下に好かれなければいけない!
中間管理職は部下に嫌われたら仕事がやりづらくなります。そのために部下に好かれなければいけません。利根川もある出来事で部下に不信感を持たれていたので、それを払拭すべく社員旅行を企画します。
そして到着した会社の保養所で開かれるバーベキュー。高級肉やビールが全て利根川の自腹! しかし肉を焼く鉄板が錆びていて使い物にならないというアクシデントが発生。そんな時利根川が見つけたものは・・・
引用:中間管理録トネガワ3巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
いや!それ違うことに使うやつ(※1)だから!(;゚Д゚)
「カイジ」を知っている人であれば10人中10人が突っ込むであろうボケをかます利根川。さらにこの鉄板のある機能を使ってバーベキューを成功させます。
部下のご機嫌をとるのも中間管理職の仕事です。でもここまでしてくれる上司ってなかなかいないですよね・・・。
この話も1巻に収録されています。
中間管理職は出されたものは食べ切らなければならない!
中間管理職ともあろうもの、外に食事に行った時に出された料理は完食するのがルールです。料理を残したところを部下に見られでもしたら、「上司なのに食べ物残してたよ」なんて噂が広まりかねません。
しかし利根川が立ち寄った店で頼んだ「かつ丼大盛り」は普通の大盛りではありませんでした。
引用:中間管理録トネガワ1巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
驚愕する利根川。そう、この店は大盛りがただの大盛りではない、大盛り過ぎる店だったのです。
戸惑う利根川。しかしここで引き下がるわけにはいかないと食べる決意をします。しかも成功したら写真を撮るらしい。
引用:中間管理録トネガワ3巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
か、かっこいいー(違
果たしてこの後、利根川はかつ丼を食べきれたのか!?
こんなかっこいい利根川の話を見れるのは、3巻です。
中間管理職は部下の教育を行わなければならない!
中間管理職は部下の教育も大事です。「カイジ」で行われていた限定ジャンケン。実はあれは部下を使ってリハーサルを行っていたのです。しかし、帝愛というグループの社員である彼らはそこそこのエリート。限定ジャンケンを行うのは借金まみれの多重債務者(クズ)。これでは実際にどうなるかがいまいち分かりません。
そんなわけで、部下をりっぱな多重債務者(クズ)にさせるために教育します。そこで考案されたのが、多重債務者を講師にして多重債務者講座を行うというもの。
実際の多重債務者を講師に招いて、クズエピソードをクイズ形式で出題し、どのような行動をしたのかを当ててもらいます。
そして登場した講師役の多重債務者「渡辺君」
引用:中間管理録トネガワ3巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
いやぁオーラ出てますね。ただものではないオーラが。
そして第1問。
渡辺君は親のコネで一度だけ就職したことがあります。しかしすぐ会社の金をパチンコに使ったことがバレて会社から呼び出しを食らってしまいました。さて渡辺君がこの後とった行動とは?
多重債務者(クズ)ならどういう行動をとるか予想してみてください。
答え
引用:中間管理録トネガワ3巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
当たりましたでしょうか?
理由は、「家に帰るのはさすがに悪いし、かといって会社に行きたくもないし・・・」だそうです。
当然漫画ではザワザワしました。
第2問。
渡辺君の借金を返そうと母親が親戚中から200万円を借りてきました。しかし渡辺君はこのお金を競馬につぎ込んで全てすってしまいました。なぜこんなことをしたのでしょう?
この答えは是非漫画で確認してください。クズならでは回答で頭が痛いです。
結果として部下達は立派な多重債務者になりました。そして巻き起こる悲劇・・・。
この話は3巻に収録されています。
中間管理職は上司の無茶な要求にも答えないといけない!
利根川の上司の兵藤会長。彼はたびたび無茶な要求を利根川に指示することがあります。今回の要求は「自分の影武者」を用意すること。
引用:中間管理録トネガワ4巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
利根川はこの要求に答えるために街中を奔走します。
そして見つかるそっくりさん。
引用:中間管理録トネガワ4巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
そっくりさんのレベル超えてる!(;゚Д゚)
しかし、外見は似ていても性格や仕草は会長とは全然違うため色々な特訓をします。
ここでの兵藤会長のひどさの描写がスゴイ(笑)
口の周りがいつも濡れているとか、食べ物は手づかみで食べるとか、笑い声は「カカカ」か「ククク」のみとか。
特訓シーンはなかなかの見ものです。
そんな特訓の末、完成した影武者。
引用:中間管理録トネガワ4巻/萩原天晴、橋本智広、三好智樹、福本伸行
もう何を目標にしてるのか分からないけどまぁいいや(^^)
そして影武者を会長に見せる時に衝撃の展開が・・・この続きはマンガでどうぞ。
この話は4巻に収録されています。
あとがき
ということで、「中間管理録トネガワ」を紹介しました。
カイジ好きなら絶対面白いので是非読んでみてください。まだ5巻までしか発売されていないので、全巻買ってもそんなに高くありませんし。
それにしても中間管理職は大変だわ・・・。まぁギャグマンガなので誇張している部分もありますが、結構ポイントは突いているんじゃないかなとは思います。
でも利根川は結構頑張ってる方じゃないですかね。僕の会社では管理職はほとんど部下に絡んできません。なんかよく分からない方針だとかルールを一生懸命作っています。
もし上司にしたい漫画のキャラっていうアンケートがあったら利根川を推しますね(;^ω^)
では今日はこのへんで!
※1.勝負に負けた敗者を強制的に土下座させる拷問器具