名探偵コナン紺青の拳(フィスト)を観てきました!
子供と一緒に観に行ったのですが、大人も十分楽しめる素晴らしい作品ですね。
今回はこの映画の感想を書いてみたいと思います。
あらすじや事件の全貌などはすでにネットに書かれていましたので、私が感じた面白かった点を7つと、イマイチだった点を3つ紹介します。
尚、ネタバレが含まれるのでご注意ください。
面白かった点①:美しすぎる舞台
舞台は、初見だと誰もが2度見するあの有名な、シンガポールのマリーナベイサンズです。
参照:wikipedia
ビルの上に船が乗っているような奇抜な形のホテルです。本当に美しいですよね。一度は行ってみたい。そんな美しい場所を舞台に物語は始まります。
最初なぜシンガポール?と思ったのですが、映画のパンフレットを見ると、
大倉:最初に「シンガポールを舞台にキッドと京極真を出したい」という希望を伝えられたんです
引用:名探偵コナン紺青の拳パンフレットP23
とありました。大倉というのは、脚本の大倉崇裕さんのことです。おそらく制作会社からシンガポールというのを最初に聞いたんだと思います。
コナンは海外でも人気ですからね~。シンガポールで公開すれば人気出るという目論見なのかなと思いました。
とにかく舞台が美しく観ていて飽きませんでしたね。海外旅行が好きな方にはたまらないのではないでしょうか。
面白かった点②:複雑で難解な事件
参照:名探偵コナン紺青の拳
今回の事件はなかなか複雑で、ほとんどの方は初見ではなかなか全体像がつかめなかったんじゃないでしょうか。人物は名前と顔と地位が一致しないといけないし、時系列も前後するのですごくややこしかったですよね。
でも、だからこそ事件に深みがあったと思うのです。あっさりしたシンプルな事件じゃつまらないですからね。あれ、それだけ?みたいな。
主軸としてはレオン・ローが悪者となって色々やらかすのですが、海賊やら、リシやらが絡んでくるから余計にややこしくなりましたよね。
また、名前が少々覚えづらかったですねー。ジョンハンチェンとかシェリリンタンとか似てません? あとヘッズリジャマルッディンって覚えられます?w
面白かった点③:新一(キッド)と蘭の関係性
参照:名探偵コナン紺青の拳
蘭は新一がキッドと知らずにイチャイチャしようとするんですよね。このすれ違いが面白かった!
そしてそれを遠くで見ている本物の新一(アーサーに扮しているコナン)。
この3人の微妙な関係性やセリフ回しが面白かった。
マリーナベイサンズのプールで欄が新一と手を繋いで、
蘭「もう、照れないでよ、私達付き合ってるんでしょ?」
新一(キッド)「あ、あぁ…(えっそうなの!?)」
最高かよ!w
面白かった点④:園子と京極真の恋の行方
参照:名探偵コナン紺青の拳
今回二人はラブラブでありつつも、些細なすれ違いでケンカして、でも最後にはくっつくという少女漫画のような展開を魅せてきました。
途中園子がミサンガや絆創膏のことを聞いた時に京極真が答えないことに腹を立てていました。観ている側としては、なんで言わないんだろうと思いましたが、余計な事を言って心配をかけまいとする日本男子特有の優しさだったんだと後々気付きました。
ただ今の時代はそんな考えは古いんでしょうね、どんなことでもお互いに秘密にせず話し会える関係が求められてきていると感じます。
そんな京極真と園子の恋の行方にヤキモキしながらそしてニヤニヤしながら観てしまうのでした。
面白かった点⑤:怪盗キッドがかっこいい
参照:名探偵コナン紺青の拳
もうこれは説明不要でしょう。007ばりの秘密道具を駆使してお宝を盗もうとする姿がかっこいい! 途中宿敵の京極真とバトルしたり、多数のレオンの手下相手に命からがら逃げた後、「面白くなってきやがったぜ・・・」っていうのとか。
今回の見所はキッドとコナンと協力しての戦いですね。キッドvs京極真の時のサッカーボールでの助太刀とか胸熱な展開でした。
面白かった点⑥:京極真の強さ
参照:名探偵コナン紺青の拳
杯戸高校空手部主将「蹴撃の貴公子」こと京極真。公式戦400戦無敗の彼が今回どこまで魅せてくれるか。個人的には一番楽しみにしていました。
途中街のチンピラに絡まれますが、もはやナイフを持っていても相手になりませんでした。人差し指と中指だけでナイフ掴むとか達人の域ですね。
ただ今回は無双の強さを披露するというよりは、園子をかばいながらの戦いばかりで、純粋な強さではなかったですね。人一人背負いながらでもあれだけの強さを持っているという点が今回の見所だったんではないでしょうか。
誰かが言ってましたね、「何も捨てるものがない者より、守るべきものがある者の方が強い」と。彼はそれを証明してくれたんじゃないかと思うわけです。
面白かった点⑦:王道の熱い展開
参照:名探偵コナン紺青の拳
今回は少年漫画ばりの熱い展開が多かったんではないでしょうか!
キッドvs京極真の因縁の対決
キッドが初めて”紺青の拳”を盗みに来た時に京極真と対決するわけですが、因縁の2人が対決するのはやっぱり熱い! そして決着がつくかと思われた時にコナンが蹴ったサッカーボールのおかげで辛くも逃げられたキッド。色々熱い!
ピンチになるキッドが最後に大活躍
やっぱり胸熱といえば、ピンチになった後の活躍シーンですかね。キッドはやられっぱなしは性に合わないということで、最後はコナンと一緒に反撃しまくります。水戸黄門と同じパターンですが、これがやっぱりいちばん胸熱なんですよね。
やっぱり最後はコナン
途中でキッドや京極真が活躍してもやっぱり肝心の推理はコナンしかいない! ということで、如何にコナンが謎を解いて犯人を追い詰めるか? これも期待を裏切らない出来となっています。
力を封じられた京極真が最後に解放される
もうこの映画の一番の胸熱シーンはこれでしょう。レオンによって暗示をかけられた京極真が、最後の最後にキッドにミサンガを切ってもらって真の力を解放させて、海賊やジャッマルッディンを倒すシーン。
キッドがトランプ銃の最後の1発をミサンガを切るために撃った時は鳥肌が立ちましたねー。そして期待を裏切らない強さで海賊たちを倒していく京極真。
まさに少年漫画の王道シチュエーションじゃないですか。悟空が超サイヤ人に目覚めた時、ルフィが覇気を身に付けた時に匹敵する胸熱シーンだったと思います。
と、シチュエーションは文句なしだったんですが、京極真の強さには少し不満が。。。それは次のイマイチだった点で説明します。
イマイチだった点①:京極真の強さ
参照:名探偵コナン紺青の拳
先日放送された「怪盗キッドvs京極真」では柱を正拳突きで殴って倒し、柱をシーソー代わりにして天井までジャンプしていましたので、今回それを上回る離れ業を見せてくれるかとワクワクしていましたが、普通に強い敵(とはいえチャンピオンですが)を正拳突きで倒しただけという呆気なさ。
せめてシンガポールのチャンピオンはめちゃくちゃ強いというエピソードがあれば良かったのですが、特に何もなくただ強い敵というだけ。
もっと人間離れした強さを期待していただけに少しだけ残念です。とはいえ、演出的には超サイヤ人ばりにオーラを出したり最後の正拳突きは作画に力が入っていたので一緒に観た妻や子供には好評でした。
地面を殴って地震を止めるくらいやって欲しいとか思ってたけど私が格闘漫画を読み過ぎなだけでした。
イマイチだった点②:強引過ぎる設定
まずはキッドがコナンをシンガポールに連れてきた設定で、カバンにX線を通さない素材を使っていてもすぐに空港にバレるよなーと思ったり。これはシンガポールを舞台にしたいという話が先に来たため、どうやってコナンを海外に連れて行くかを考えた末の結果だそうです。後付けだから強引だったんですね。
京極真につけたミサンガの設定が少々強引過ぎる気が。ただ最後にトランプ銃で切りたかっただけじゃないかなーと。それはそれで胸熱の展開でしたけどね。
そして最大の違和感は、マリーナベイサンズの上の船があんな遠くに落ちるわけがないという点。
ホテルと海の距離はこんな感じです。これがロケットランチャー1発で上の船が丸々海まで落ちますかね?w
すっごくうまくいって爆弾で船が切り離されたとしても、真下に落ちますね。確実に。百万歩譲って船が海に落ちたとして、その水しぶきで火事が消えたとしても、ホテルの被害総額はとんでもないことになってそうです。ここから船をホテルに乗せることなんて出来ないでしょうから、このままただの3棟のホテルとして営業を続けるか、全て壊して立て直すかのどちらかですね。
全て立て直した場合、建てた時以上の建設費(5500億円)がかかるわけです。こんなにかかるなら火事で燃やしたほうが良かったんじゃ・・・?と思ってしまうわけです。
最後に
ということで面白かった点7つと、イマイチだった点3つでした。
色々ありえない事が多かったですが、そんなの抜きにして楽しめる映画でした。まぁそんな細かいことを考えて映画を観ていたのは私くらいで、妻と子供はとても楽しかったようです。事件の全容とかはまったく分からなかったそうですけどw とにかくキッドと京極真がかっこよかったそうです。
コナンのファンでかっこいいキッドや京極真が観たい方にはおすすめの映画です。
尚、この映画を見る前に過去の映画も観ておくと理解が深まってさらに楽しく観れるのでおすすめです。
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