音楽サブスクリプションサービスの一つである「dヒッツ」を実際に使ってみたので、使い勝手や他サービスとの比較結果を解説します。
使い勝手に少し癖がありますが、他のサービスにはない利点があるので、人によっては最適なサービスになりますよ。
dヒッツとは
「テーマに応じた選りすぐりの楽曲で構成された音楽プレイリストをいつでもどこでも簡単に聴くことができるストリーミング音楽サービス」です。
ポイントは「音楽プレイリスト」を聴くことに特化している点です。
「街でよく聴く最新ヒッツ♪」「真夏の夜空とせつなソング」「70年代ドラマ主題歌」など、あるテーマに沿って集められた音楽プレイリストを聴くことができます。
このアーティストのこの曲が聴きたい!という場合よりも、あるテーマの楽曲をBGM的に色々聴きたいなーというような場合にピッタリです。
ドコモユーザ以外でも登録可能
dヒッツは文字通りdocomoのサービスですが、ドコモ以外でも使えます。auでもソフトバンクでも、ネット接続とメールアドレスがあれば誰でも登録できます。
料金は同サービスの中でも最安!
dヒッツの料金体系は2つあります。
dヒッツ(300円) → 月額300円(税抜)
dヒッツ(500円) → 月額500円(税抜)
300円と500円の違いは、「Myヒッツ」が使えるかどうかのみです。
Myヒッツは個人的には重要だと思っていて、私はかなり使っています(後述します)。
音楽定額聴き放題サービスには他にもApple MusicやAmazon Music Unlimited、spotifyなどが1,000円位する中で、dヒッツは約半額です。
Myヒッツとは
曲単位で保存できる機能のことです。dヒッツでは通常プレイリスト単位でしか曲を聴けませんが、Myヒッツを使えば、曲単位でダウンロードしその後オフラインで再生することが可能です。
初回登録時は月に10曲しか登録できませんが、毎月10曲ずつ登録できる枠数が増えます。つまり半年後には60曲登録できるようになります。
Myヒッツがないと、同じ曲を繰り返し聴きたい時はプレイリストを最初から再生して対象の曲まで曲飛ばししないといけません。
私のように、カラオケで練習したいから何度も聴きたいという場合は、Myヒッツは必須です。
アプリの使い方
dヒッツはiOS、Androidでアプリが公開されています。ここでは実際に私がどうやって使っているかを紹介します。
こちらがホーム画面です。こんな感じでおすすめのプレイリストが表示されます。プレイリストの更新頻度は高いですね、毎日なんらかのプレイリストが更新されています。
試しに「dヒッツオススメの邦楽アーティスト」プレイリストを表示してみます。こんな感じで楽曲が見れます。この画面で「PLAY」をタップすると1曲目から再生されます。このリストでは1曲目は「ゆず」の「慈愛への旅路」ですね。
ちなみにプレイリストはシャッフル再生はできません。シャッフル再生ができるのはMyヒッツに登録した楽曲だけです。
再生時はこんな感じです。ちなみにプレイリスト再生中は曲の早送り巻き戻しは出来ません。シャッフルと同様、巻き戻し早送りができるのはMyヒッツの楽曲のみです。
全ての曲には歌詞がついています。カラオケのように実際に歌っている箇所の色が変わるのでカラオケの練習に便利です。
Myヒッツに登録するとこんな感じでライブラリに表示されます。私は登録して3ヶ月たっているので空きが30あります。1曲登録したので29に減っています。
ここに登録された楽曲はオフラインで再生可能で、シャッフル、早送り巻き戻しが可能です。
プレイリストのランキングも見れます。
「[8月号]街でよく聴く最新ヒッツ♪」というプレイリストの楽曲です。どこかで聴いたことがある楽曲が集まっているプレイリストです。個人的にどのリストも選曲はなかなかよいと思います。
実際に使ってみた感想
ピンポイントで曲が聴けないのは少々不便
やはり聴きたい曲がある場合は少々不便ですね。例えばプレイリストの楽曲を聴いていて、いいなーと思った曲はMyヒッツに登録しないとリピートが出来ません(出来るけどプレイリストを最初から再生させるしかないので面倒)
プレイリストが豊富
プレイリストがかなり豊富で飽きません。気分やシーズン、アーティスト別などなど、様々なテーマのプレイリストがあります。dヒッツ自体が日本のサービスなので他サービスと比べてもかなり日本人向けのリストが多いです。
- ずっと聴いていたい心地イイJ-POP
- 真夏のバラード
- 熱帯夜の快眠J-POP
- いざ冒険の世界へ!!
- ひんやりJ-POP
- アイドルだらけの夏うた神曲ベスト
最近のお気に入りは「夏」のプレイリストを再生してテンション上げまくっています!
歌詞表示はけっこう便利
全曲歌詞対応なので重宝しています。最新曲はもちろんですが、懐メロもうろ覚えな箇所があるので歌詞があると便利です。
曲数は少ないがメジャー曲は充実
dヒッツの楽曲はおよそ500万曲と言われています。6,000万曲のAmazon Music Unlimitedや5,000万曲のApple Musicから見るとかなり少ないように思えます。
実際に曲を見てみると、シングル曲はあるけどアルバム曲はない、という感じでした。よっぽどファンじゃなければアルバム曲は聴かないと思うので、メジャーな曲しか聴かないという方は特に問題ないのではないでしょうか。
他サービスとの比較
Amazon Music Unlimited、Apple Musicと比較してみましょう。
サービス | dヒッツ | Amazon | Apple |
月額(税込み) | 324円/540円 | 780円(prime会員) | 980円(学生以外) |
楽曲数 | 500万曲 | 6,500万曲 | 5,000万曲 |
保存機能 | ○(毎月10曲追加) | ○(無制限) | ○(無制限) |
プレイリスト | ○ | △ | △ |
アプリの使い勝手 | ○ | △ | ○ |
邦楽 | ○ | △ | △ |
dヒッツは楽曲数と保存機能に癖がある以外は他のサービスよりも優位な点が多いですね。特にアプリの使い勝手は良いと思います。ネックなのはやはり楽曲数でしょうか。すでに解説した通り、マイナー曲はあまりないようです。
こんな人がdヒッツに向いている
dヒッツの特徴や使い方を紹介してきましたが、結局どういう人に向いているのでしょうか。
私が思うに、以下の方にはピッタリだと思います。
- 最新の曲を知りたい方
- 色んなジャンルの知らない名曲を知りたい
- BGM的に曲を流したい(ドライブやパーティなど)
逆に以下の方は少し注意したほうがよいかもしれません。
- 通信データ容量を節約したい(基本的にストリーミング)
- ある特定の曲を繰り返し聴きたい(Myヒッツがあるが曲数制限がある)
- アルバム曲などマイナー曲を聴きたい
通信データ容量については、Wi-Fi接続時のみしか聴かない方や、Myヒッツ枠が多い方にはあまり関係ないですけどね。
まとめ
- dヒッツとはプレイリストを聴くことに特化したサービス
- 300円と500円コースがある
- 300円はMyヒッツなし、500円はMyヒッツあり
- Myヒッツは曲を保存してオフライン再生できる機能
- プレイリストの数は豊富で更新頻度も高い
- 比較的邦楽に強い
個人的にオススメなのが、dヒッツ+その他音楽定額聴き放題サービスの併用です。
dヒッツは自宅でのBGM再生用に、通勤中はその他サービスで特定の曲をダウンロードしてシャッフル再生。こうすることで通信データ容量も抑えられるし、好きな曲も聴けます。
これならMyヒッツは必要ないので、dヒッツ(300円)の300円+その他サービス1000円で1300円で運用可能です。
dヒッツは特定の曲の再生ができないという特徴がありますが、プレイリストの充実ぶりや価格の安さが魅力です。使い方次第ではかなり便利なサービスですので、是非使ってみてください。