2020年度入学用のランドセルを販売しているお店(工房系、流通系、メーカー系)の情報をまとめました。店舗名と主要ランドセルの画像、店の特徴について紹介します。
ランドセル販売店一覧
Google検索での上位店と口コミなどで知った販売店の一覧です。それぞれ、価格帯、重さ、素材(馬=コードバン、牛=牛革、人=人工皮革、豚=豚革)、特徴について調べました。特徴は公式サイトで一番目に付くキーワードを書いています。
店名 | 価格帯 | 重さ(kg) | 素材 | 特徴 |
生田 | 5.3万~9.2万 | 1.38~1.52 | 馬牛 | オーダーメイドあり |
神田屋鞄製作所 | 4.3万~7.5万 | 1.16~1.38 | 牛人 | オーダーメイドあり、軽い |
黒川鞄 | 6.8万~12万 | 1.38~1.68 | 馬牛 | 工房系最大級のカラーリング |
風間ランドセル | 3.2万~6.8万 | 1.12~1.25 | 人 | 手作り、刺繍、コスパ〇 |
萬勇鞄 | 5.8万~8.8万 | 1.20~1.50 | 馬牛人 | 手縫い、刺繍 |
MOGI | 5.0万~9.8万 | 1.20~1.40 | 馬牛人 | 手縫い、6年保証 |
堀江鞄製造 | 4.3万~8.4万 | 1.23~1.42 | 馬牛人 | サポート〇、リーズナブル |
池田屋 | 4.2万~9.2万 | 1.10~1.40 | 馬牛人 | 創業70年の実績 |
羽倉 | 5.4万~8.4万 | 1.42~1.49 | 馬牛人 | 豊岡鞄ブランド |
土屋鞄 | 5.9万~12万 | 1.15~1.50 | 馬牛人 | 6年保証、A4フラット |
ディズニー | 6.0万~8.0万 | 1.15~1.17 | 人 | 唯一ディズニーキャラOK |
キッズアミ | 5.7万~9.8万 | 1.10~1.37 | 馬牛人 | 創業100年の安心 |
スドウ | 4.9万~6.9万 | 1.40~1.43 | 牛豚 | 東京葛飾発の下町ブランド |
ACTUS | 5.8万~7.7万 | 1.06~1.30 | 牛人 | コクヨとのコラボ |
atara | 5.8万 | 1.25 | 牛 | かるくやさしくあたらしく |
ニトリ | 2.0万~5.5万 | 1.03~1.24 | 人 | 低価格,4千Pバック |
イトーヨーカドー | 4.8万~7.2万 | 1.18 | 人 | セイバンコラボ,7千Pバック |
伊勢丹 | 4.9万~14万 | 0.99~1.45 | 人牛 | オリジナルブランド |
ふわりぃ | 3.7万~6.2万 | 1.60~1.26 | 人 | 軽い、安い |
フィットちゃん | 4.6万~7.7万 | 1.10~1.30 | 人 | 背負いやすい、軽い、安い |
セイバン | 5.7万~9.1万 | 1.14~1.52 | 馬牛人 | 日本一売れている |
ママポケット | 4.3万~6.1万 | 1.22~1.27 | 人 | カスタムあり |
※複数ブランドを販売している店はオリジナルブランドのみ対象
ランドセル工房生田
1950年創業の伝統の鞄工房です。現在はランドセルのみを扱っています。セルフオーダーもやっており、ベースカラー、フチの色、ステッチのカラー、内装のデザイン、背中のカラー、フタの鋲と金具などを自由に選択することができます。大きな特徴としては、コバ塗りと呼ばれる何度も塗りと磨きを行う塗り方です。これにより美しい光沢になります。
公式サイトを見る限りでは機能面よりもデザインを重視するランドセルな印象を受けました。確かに見た目はかなり美しいです。シンプルであり、奥深さも感じます。
神田屋鞄製作所
カルちゃんランドセルというブランド名で販売されています。大きなポイントは5つ。A4フラットファイルに対応しており大容量、6年間型崩れを防げるほどの強度、立体ベルト構造など負担のない背負い心地、手軽に持ち運べるトッテなどの利便性、360度反射材や防犯ブザー取り付け金具などの安全性の考慮。など優れた機能が盛りだくさんです。
また、オーダーメイドもやっており、本体の色から糸の色まで全10項目を自分で選ぶことができます。公式サイトのシミュレーターを使えばどんなランドセルになるか試すことが出来ます。ただし、シミュレータの結果と実際の色合いは違いがあるそうなので、お店や展示会に出向いてご自分の目で見たほうがよいとは思います。
黒川鞄
創業100年の歴史のある鞄工房です。手作りはもちろんのこと、素材や機能のこだわりは他の追随を許しません。特にカラーリングは力を入れており、実際に見てみるとその美しさに惚れ惚れすることも多いようです。他にも育革という活動も行っており、使わなくなったランドセルを使ってミニランドセルやペンケースにリメイクできるそうです。あとは個人的に公式サイトが見やすかったです。
カザマランドセル
刺繍がとても素敵なランドセルです。カザマランドセルはクラリーノオンリーだけあって軽いです。また、兄弟が多くて高いものはちょっと、、という方にはアウトレット品もあります。3万円台から買えてかなりお得です。
萬勇鞄
1950年創業の歴史のある工房系ランドセルメーカーです。機能、デザイン、価格のバランスが良く、工房系の中でもかなり人気が高いようです。リコーダー入れが横についているのは他のランドセルにはないポイントです。
飽きのこないシンプルなデザインが親御さんにも好評なようですね。男の子は9種類、女の子は7種類のラインナップがあります。それぞれコードバン、牛革、人工皮革の素材、3色から最大19色のカラーが選べます。あまりに種類が多くて迷ってしまう方のために、ランドセルの選び方というコラムもあるのですが、これがかなり分かりやすいです。他の工房系で買う予定だという方も見ておいて損はありません。
MOGI
創業89年の歴史を持つ老舗の工房系ランドセルメーカーです。特徴は、手縫い、量より質、型崩れしにくい、大容量、充実機能、名入れなど老舗ならではのこだわりを感じます。6年保証もしっかりとついているため安心です。
男の子3種、女の子2種のラインナップがあります。素材は、コードバン、牛革、人工皮革の3種類、カラーは13色。価格も工房系にしてはお手頃でかなりコスパがよいのではないでしょうか。
堀江鞄製造
堀江鞄製造は2018年で創業53年を迎えます。手作りにこだわっており、裁断から縫製、箱詰めまで工房内で行うことで品質の高いランドセルを生み出しています。目に見えない部分も丈夫な芯材や補強金具にこだわっており、高学年になってもへたることがありません。
ランドセルは9種類あり、コードバンのみ8万円と高額ですが、その他は4~5万円とかなりリーズナブルな価格となっています。女の子向けではラ・フール・シャルマンというシリーズが可愛くておすすめです。(上の画像)
池田屋
見ての通りとにかくシンプルなランドセルが特徴の池田屋。シンプルには理由があって、防水、強度、成長した時など子供のためを思って行き着いた究極系だそうです。A4フラットファイル対応など機能や耐久性は文句なしです。ただ、個人的には外ポケットが両空きファスナーではないので取り出しにくいかなと思ったりもします。
HAKURA(羽倉)
国産鞄の70%を生産する鞄の街・豊岡から羽倉のランドセルは生まれています。
ランドセルは5シリーズ32色と多種多様となっています。なんといってもデザインが個性的です。上の画像は「耐性牛革ウイングチップフリルランドセル」と呼ばれるシリーズですが、なかなか個性的です。ちょっと個性的すぎるなぁという方には、もちろん通常のシンプルなランドセルもありますのでぜひ一度公式サイトを見て貰えればと思います。
店舗が兵庫や大阪など関西よりのため、関東の方は試着などはなかなか難しそうです。
土屋鞄
創業53年の老舗ランドセルメーカーです。全て国内生産でこの道50年の熟練の職人さんが思いを込めて作ってくれます。機能は、肩ベルト8段階調整、A4フラットファイルはもちろん、動く背カン、ふっくら背当て、マグネット錠、防水など充実しています。
素材は、牛革、コードバン、クラリーノ(人工皮革)があり、デザインもシンプルです。毎年売り切れるのが早く、今年はすでに6月初旬で人気色は売り切れています。
東京ディズニーランド
ディズニーキャラクターを刺繍で入れられる唯一のランドセルです。とにかくディズニー好きな方におすすめです。デザインはさすがディズニー、女の子用はもちろんかわいく、男の子はシンプルな中にミッキーの刺繍がワンポイントとなってかっこよいです。
購入する際は少し注意が必要で、ディズニーランド内の店舗に行く必要があります。価格もディズニーブランドだけあって少し高めです。素材も人工皮革のみになります。
KIDS AMI
昭和23年に依田製鞄所として創業し100年もの歴史があります。職人手作りでもちろん日本製。歴史があるだけあって、ランドセルは機能が目白押しです。昭和33年にはランドセルでは初めての文部大臣賞も受賞しているそうで、品質は折り紙付きですね。
デザインはかなりシンプルで、外側に刺繍なども少なめです。歴史もあって機能も充実しているのでなかなかよいのではないでしょうか。ただ公式サイトは少し残念で、コラムの更新は2017年で止まってるし、ランドセルの選択画面も分かりづらく少し不親切だと感じました。
atara
本は学習机や家具を作ってきたキシルがプロデュースするブランドです。販売するランドセルは1種類3色のみ!この少なさで勝負するのは逆に自信がある証拠でしょうか。
革は本場イタリア製と質感にはこだわりがあります。しかし、カギは手動だったり、日本製ではなくタイの工場で作っていたりと他の工房系のランドセルとは少し方向性が違います。その代わり価格は控えめ。58,000円とかなりリーズナブルです。
個性的なランドセルなので人と違ったランドセルを探している方にはおすすめかもしれません。
SUDOU
東京葛飾発の下町ブランドです。公式サイトはどこか懐かしい感じがします。ランドセルは究極にシンプルで、刺繍や飾りは一切なし。その代わり機能は充実しています。背あてにはソフト牛革を使用していたり、側面には強度と復元性に優れたポリカーボネイトを使うなど工夫が見られます。価格も比較的安いのでかなりコスパには優れているんではないでしょうか。
ACTUS
ACTUSはコクヨの子会社です。デザインはシンプルで、刺繍は横のアーガイルステッチと呼ばれる模様だけで、上部のハンドルやショルダーベルトの3D化など抑えるところは抑えています。ハーフカバーモデルもあるので軽めがよい方にもおすすめです。
実際に見て触って決めたい方は直営店もしくはパートナーショップで展示中です。新宿、横浜、名古屋、福岡など主要都市にあります。
ニトリ
家具メーカーで有名なニトリのランドセルです。一番のポイントはその安さ。安いものだと2万円台で買えます。A4フラットファイル収納可能、背カンが左右独立して動くなど主要な機能は揃っているようです。ただし、安いだけあって壊れやすいという口コミも多く見られます。また6万円以上のランドセルと比べると質感も一段劣るらしく不満に思っている方もいるようです。ですが壊れてもニトリに持っていけば無償で修理してもらえますので(内容によっては有償)そこまで気にする必要はないかもしれません。
兄弟姉妹の末っ子でお金をかけたくない(壊れても最悪兄姉のものがある)、ニトリポイントを貯めたい、近くにニトリがあってすぐに修理に出せるといった方にはベストな選択ではないでしょうか。
イトーヨーカドー
スーパーでお馴染みのイトーヨーカドーのオリジナルブランド「Fine Fit」です。セイバンの天使のはねとコラボしており、機能は文句なし。日本製、6年保証、バリエーション豊富と死角がありません。
デメリットとしては、イトーヨーカドーは自社販売ではなくOEM販売のため、値段が高くなりがち、また、修理の場合に対応が遅れがちな点があります。ですがそこまで気にする必要はないかもしれません。
大きめのイトーヨーカドーには実物が置いてあるので試着もしやすいですし、個人的にはおじいちゃんおばあちゃんと一緒に気軽に出かけて買ってもらうことができることも大きなメリットだと思います。通販や工房系だと気軽に現地で買うということが出来ませんからね。
伊勢丹
様々なブランドのランドセルを取り扱っています。品質もデザインも一級品です。その分お値段も高いと思いきや、量販店の少しグレードの高いランドセルと同じくらいの値段のものも多いです。全然手がとどかないわけではないですね。ただし、デパート系は売り切れるのが早いのでほしい方は早めの購入がおすすめです。
ふわりぃ
1967年創業の老舗メーカーです。名前の通りとにかく軽いのが特徴です。そしてA4フラットファイル対応など機能は申し分ありません。値段も安いため、コスパに優れたランドセルです。
フィットちゃん
CMでもおなじみのフィットちゃん。その名の通り体へのフィット感がバツグンです。
ママポケット
徹底的にママの声を聞いて改良に改良を加えたランドセルです。なので機能は文句なし。A4フラットファイル対応なんて当たり前です。なにより嬉しいのはママポケットの名前の由来にもなっている外側のポケット。これが大きく開くことでものを取り出しやすくなっています。とにかく使いやすさに関しては文句なしのランドセルでしょう。
セイバン
ランドセルの中で一番有名な「天使のはね」を販売するセイバンです。機能面、デザイン、サポート全ての面で最高峰です。大手メーカーのため大量生産により比較的安価に購入できますし、店舗がどこにでもあるため、修理などもすぐに依頼できます。
とにかくセイバンを選んでおけば間違いはないでしょう。
まとめ
今回色々調べてみて分かったことは、機能に関してはどれも大差ないということです。ほんの2-3年前まではA4フラットファイル対応は一部の店のみでしたが今はほぼ全てのランドセルが対応していますし。
差があるとしても些細なことです。だってこれまでランドセルを購入してきた子供達は不満もなく元気に過ごしてきたんだから、たぶんどのランドセルにしても大丈夫なんじゃないでしょうか。
なので、販売店で差があるのはデザインくらいなのかなとも思います。個人的には公式サイトの見やすさやセンスなんかも判断材料になりますね。
ただやはりこれだけ店の数が多いと調べるのも一苦労です。展示会も全部行けませんし。なので、一番の決め手は実は「フィーリング」なんじゃないかなとも思います。ぱっと見て、いい!と思ったらそれが答えです。機能に差はないのでこの記事で紹介しているランドセルであればどれでも問題はないはずです。
そのためにこの記事が役に立ってくれればと幸いです。