朝の通勤電車の中で腹痛になったことはありますか?
経験されたことがある方は分かるかと思いますが、あれは地獄ですね。
私は社会人になってからずっと電車での腹痛に悩まされてきました。
今回は長年の経験で悟ったお腹が痛くなった時の対処法と予防法を紹介します。
注)今回の記事は私個人が経験で得た情報で正確な医学知識を前提とした対処法ではありません。心配な方はお近くの病院を受診してください
腹痛の原因
そもそも電車の中で起きる腹痛の原因はなんでしょう。
その原因の多くは過敏腸性症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん:Irritable Bowel Syndrome:IBS)と呼ばれる、物理的に炎症や腫瘍が認められない場合にもかかわらず下痢や腹痛が起きる症状です。
医学的な疾患がないため、病気ではなく症候群(原因がよく分からないけどなんらかの症状があること)という扱いになっています。
また、以前テレビで各駅停車症候群という名前でも紹介されて有名になりました。
各駅停車症候群とは、一度電車の中で腹痛に襲われたことがある人が、次に電車に乗った時に「腹痛になったらどうしよう・・・」という不安から、すぐにトイレに行ける各駅停車の電車にしか乗れなくなる症状のことです。
私がまさにこの症状でして、朝は各駅停車にしか乗れませんでした。特急に乗ってしまって数十分もの間駅に止まらないと考えただけで冷汗が出ます。
特にひどい時は週に1回は腹痛が襲ってきていました。後ほど詳しく解説しますが、今はほぼ改善されて年に1,2回くらいまで減っています。
腹痛の対処法
実際に腹痛が襲ってきたときにどのような対処を行えばよいか、私が実際に行ってきた対処法を紹介します。
別の事で気を紛らす
音楽を聴く、ゲームをする、好きな人のことを思い出す等々、とにかく好きなことをやったり考えて痛みを忘れるという方法です。
過敏腸性症候群はお腹痛くなったらどうしようという思い込みが原因なので、気を紛らわせてあげれば痛みを忘れるかもしれません。
ここでのポイントはお腹の事は考えないということです。音楽も一番好きなもの、ゲームは強敵に挑戦するなど夢中になれるものがいいですね。私の場合はカラオケが好きなので練習曲を聞いて頭の中で歌います。
ただし、腹痛がそれほどでもない場合は別の事に集中してしまえば忘れることもありますが、「あーもう出る!!!」なんて状況ではほとんど効きません
下痢止めの薬を飲む
これは効くときと効かない時があります。
効くときは、痛くなりそうだなと思った時に事前に飲むことです。
家を出る前とか電車に乗る前が良いですね。
経験上、ストッパなどの急な腹痛でも効く薬をお腹が痛くなってから飲んでもあまり効きません(個人的な意見です)。ただし、痛くなるかなーくらいの時に飲むと抜群に効きます。今日はお腹痛くなったらまずいという時にはお腹が痛くなくても家を出る時に飲むことはありました。
別の痛みで相殺する
これはあまり人にはお勧めできません・・・
私は昔から何か我慢できないことがあると別の痛みで相殺する癖がありまして、例えば気持ち悪くなった時に腕の肉をつねるとか皮膚を爪で刺す(血が出ない程度に)とか。
痕ができるくらい強い痛みであればお腹の痛みは結構耐えられます。でもこれって本当に緊急な最後の手段です。ここまでくると次の駅で降りてトイレに駆け込むしかありません。
痛くなる前に寝る
今のところこれが一番効果高いです。ちょっとでも痛くなる予兆があれば、痛くなる前に寝てしまいます。
過敏腸性症候群は心が原因なので、腹痛を考える前に思考をシャットアウトしてしまうのです。ただしこれは電車の中で立って寝るというスキルが必要になります。
私は長年の電車通勤の試練を乗り越えて身に着けたので、新社会人には無理かもしれません。
腹痛の予防法
色々な対処法を紹介してきましたが、結局「あーもう漏れる!」となった場合はもうどうしようもありません。
一番の対処法はそういう状況にならないようにする=予防するということです。
その予防法について今まで私が実施して有効だと思うものを紹介します。
前日は寝る3時間前からはご飯を食べない
人は寝る3時間以内に食べたものは未消化のまま胃に残ってしまうというのをどこかで聞いたことがありました。その状態だと胃や腸に良くないのではないかと思い、晩ご飯を早めに食べることにしたのですが、それが良かったのか、腹痛になる回数が減りました。医学的な根拠はあまり分かりませんが、私には有効だった方法です。
朝は時間に余裕をもって家を出る
電車を2,3本逃しても会社に間に合う時間に家を出るようにしました。そうすることで、お腹が痛くなってもゆっくりトイレを探せる、という余裕ができ焦りがなくなったことで腹痛になりにくくなった気がします。
薬やティッシュをかばんに常備しておく
これは実際に薬を飲むのではなくて、薬を飲むという手段を常に持っておくことで心に余裕を持たすという作戦です。
ティッシュについては、トイレにティッシュがなかったらどうしようという不安をなくすためです。
駅のトイレの位置や個数を把握しておく
これも心に余裕を持たすために実際にやっていました。休みの日に電車に乗って一つずつ駅に降りて確認するのです。
ちなみに行きやすいトイレがある駅についてですが、乗り換えが多い駅だと個室の数が多くても人も多いので空いていないことが多いです。逆に駅の規模が小さすぎると人も少ないですがそもそも便器の数が少ないので空いていません。ちょうどよい規模で個室がそこそこある(3つくらいがベスト!)駅がオススメです。
私は引っ越すたびにこの調査を行っていました。今考えると笑い話ですが当時は必死でしたね、あの地獄を味わいたくない一心でした
腹巻をする
昔からお腹が痛くなったら温めろと言います。実際に熱い夏には腹痛になることが少ないので温度は少なからず関係していると思います。そんな時は腹巻を巻いてお腹を温かくしておきましょう。冬だと体も温まって一石二鳥です。
腹巻のオススメはこちらです。私も使っていますがすごく温まります。冬には手放せません
腸の調子を整える
最近の研究では過敏性腸症候群は実際に腸に問題があって腹痛が発症しているという説があるそうです。その原因は腸内の細菌が関係しています。
よって、腸を整えてその細菌を減らすことも予防の一つになります。そのためにやることが、胃に負担をかけない食事や腸内を整えるための栄養分を摂取することです。
具体的には、暴飲暴食を控える、なるべく寝る前は空腹にしておく、青汁やヨーグルトなどの腸を整える食事をすることです。
ちなみに私が飲んでいるのはこちらの青汁です。
苦みもなくすっきりしているのでヨーグルトに混ぜて食べています。
まとめ
・よく電車で腹痛になる人は過敏腸性症候群の可能性が高い
・心に余裕を持つ施策をうつことで改善することが多い
・腸を整えることで改善することもある
以上電車で腹痛になった場合の対処法と予防法について解説しました。
色々解説してきましたが、一番の対処法は「電車に乗らないこと」なんですけどね・・・。
そうも言えないのがサラリーマンのつらいところです。