1995年に発売され当時話題となった伝説のゲーム「風来のシレン」。1000回遊べる、というキャッチコピーの通り狂ったほど潜った方も多いことでしょう。管理人もそんな狂った側の一人です。
SFCに始まりPS、PSP、DSなど数々のデバイスで発売された風来のシレンですが、なぜかスマホアプリはありませんでした。ゲーム性から考えると携帯ゲーム機とは相性が良いはずなのになぜ、、と嘆いた方も少なくなかったのではないでしょうか?
そんな方におすすめなのが、スマホ版ローグライクゲーム「魔女の迷宮」です。風来のシレン好きならほぼ100%ハマるはずの本作。実際のプレイ画像やシステム、魅力を紹介します。
魔女の迷宮とは
株式会社オレンジキューブが開発し、2018年4月11日にApp Store、Google Playで配信された無料(課金型)のローグライクRPGです。
主人公はかわいい女の子で、ダンジョンの最深部にいるボスを倒すことが目的。無料ではありますが
ダンジョン探索型のコンピュータRPGのこと。チュンソフトが手がけた不思議のダンジョンシリーズが有名。”ダンジョンがランダムに生成される”、”ターン制”などが特徴。
アプリ起動画面。右の女の子が初期の主人公です。左の男キャラは課金で入手可能。
見た目は風来のシレンそっくり
実際のプレイ画像です。どうです? 風来のシレンとそっくりでしょ?
レベル、HP、満腹度、お金などパラメータもほとんど同じです。そのため、シレン経験者は何も迷うことなくゲームを進めることができます。実際に私も特に迷うことなくスムーズに進めることができました。
操作感は良好
キャラの操作は上のパッドとボタンを使って行います。操作感はかなり良く、思った通りにキャラを動かせます。1手1手が重要なローグライクRPGにおいて操作感は重要です。本作での操作感の良さはかなりポイントが高いですね。
また、真ん中の・ボタンを押せばAutoで動かすことも可能です。AutoをONにして矢印キーを押すと、矢印の方向にあるアイテムや階段まで自動で走って進んでくれます。低層階など敵が強くない階限定ですがかなり重宝します。
装備品、アイテムもおなじみ
こちらはアイテム欄。武器、防具、弓矢、アクセサリー(シレンでは腕輪)、など装備品の種類も同じです。武器防具はシレンと同様に、+1などのように強化されていることもあります。
ここで見慣れない項目があることがおわかりでしょうか? アイテムの右隣の「クリスタル」という項目です。これは魔女の迷宮独自のシステムで、”モンスタークリスタル”というアイテムです。
モンスターを倒すと一定確率で落とすクリスタルで、モンスターによって色々な効果があります。自分を回復したり、敵を攻撃したり、足を遅くしたり。基本的にそのモンスターが持っている特殊能力に準じた効果になります。
これを使うことで戦闘を有利に進めることができます。主人公はMAX3個まで持てますが、一部の課金キャラは4個まで持つことが可能です。
戦闘システム
もはや説明の必要もありませんが、戦闘はパッドの剣or弓のマークを押すことで実行されます。シレンと同様に、杖や薬を投げる場合はアイテム欄から実行します。
あと一撃でやられる場面で何の行動を取るのかプレイヤーの腕が問われます
敵に囲まれた時は全体攻撃の巻物を使って切り抜けます
未鑑定アイテムもあるよ
シレンでおなじみの未鑑定システム。魔女の迷宮にもありますが、シレンと違う点としては、アイテムを使えば即座に判明するという点と、名前が付けられないという点です。
基本的には、シレンのように予測して使うのではなく、敵に投げたり自分で使うなどして判明させてから使うことが多いです。
もちろんモンスターハウスも!
数々のプレイヤーを恐怖のどん底に突き落としたモンスターハウスも健在。モンスターが多数出現&アイテムが大量に落ちている、という点はシレンと同じですが、罠が増えることはありません。
上の状況で管理人は、
”倍速の薬”を飲んで2回行動状態になったあと、”スパークの巻物”を読んで全体にダメージを与え、通路に逃げ込んで1体づつ倒していきました。
村ではアイテム購入や倉庫管理などが可能
村は一つだけでアイテム購入や倉庫への預け入れなどが可能です。ダンジョンから脱出すると必ずここに戻ってきます。
村でできること | |
アイテム | 倉庫への預け入れ取り出しなどアイテムの管理を行う |
遠征 | ペットを遠征に行かせてアイテムを見つけてもらう |
道具屋 | アイテムの売買を行う |
ダンジョン | ダンジョンに入る |
冒険の記録 | ランキングや過去の記録を見ることができる |
その他 | 課金してキャラの購入などが行える |
課金は必須ではない
魔女の迷宮は基本無料の課金型ゲームですが、他のソシャゲのように課金が必須ではありません。
課金で入手可能なのは、
- キャラクター
- 各種アクセサリー
などですが、キャラクターは力が少し高いとか、クリスタルが1個多く持てるなど少しだけ有利に進められるけど必須ではないものばかりです。
開発者インタビューで、”売上を気にせずとりあえずおもしろく作る”と言っていた通り、無課金でも十分に楽しめる作品となっています。
やりこみ要素
クリアするだけではなくやりこみ要素もあります。
ダンジョンをクリアすると、クリアした時のレベルや時間、ターン数などでスコアが決まります。
それがランキングとして登録されます。今の所自分の記録しか記録されません。
また、制限付きでクリアすると☆をもらうことが可能です。
▼1Fから持ち込みなしクリア
シレンの持ち込みなしクリアと同等です。ダンジョンで拾ったアイテムのみでクリアを目指します。
▼CP(チェックポイント)から持ち込みなしクリア
CPとはダンジョンの半分の箇所(10階までなら5階)からレベル1でスタートすることです。1Fからと比べると、アイテムもレベルも低いのでかなりクリアが難しいです。
残念な点
ただ、プレイしてみて残念だと思える点もありました。
まずひとつ目は、合成システムがないこと。シレンでは+1の武器防具を集めて合成することで強い武器防具を作ることができましたが、本作ではそれがありません。
コツコツ潜って武器防具を強くしていく楽しみはありません。ただし、強い武器防具がない分、力づくでクリアすることができないので、よく考えてプレイする必要があるという意味では面白いと思う方もいるかもしれません。
次にダンジョンの数が少ない(階層が低い)ことです。ネタバレなので数は伏せますが、シレンのように99階まであるダンジョンはありません。上級者であれば数日もあれば全て制覇可能だと思います。
ただし上記点については、今後のアップデートで改善される可能性もありますので、状況を見守っていただければと思います。(開発者は追加要素入れるなら新作作るとは言っていますが・・・)
あとがき
ここまで説明して風来のシレンとほとんど同じということが分かっていただけたかと思います。
ただ、シレンとほとんど同じですが、実は本作はローグライクRPGとしては入門者向けとなっています。
開発者によると、本作のコンセプトは、
・売上を気にせずとりあえずおもしろく作る
・ローグライク初心者に向けて作る
・リプレイ機能を実装
・サーバーと通信しない
だそうです。なので、本作では課金の必要性が薄く、誰でも楽しめることが出来るようになっているのです。
管理人がプレイした感想としては、確かに数回のプレイで30~40階くらいはクリアすることが可能ですが、持ち込みなしやCPからのクリアなどやりこみ要素もあるので、上級者も十分に楽しめる作品となっていると思います。