(2020/1/14安定感追記)
11/1に予約したAirPodsProが11/19に届いてから約2ヶ月ほど使った感想を書きます。
結論から言うと、まったく後悔のない買い物だったと言えますが、決して万人に向いているわけでもありません。今日はAirPodsProのレビューと、向いている人向いていない人について書きたいと思います。
AirPodsPro基本情報
まずは基本情報のおさらいです。Apple公式ページに書いているものをまとめました。
価格 | \30,580(税込み) |
サイズ(イヤホン) | 横 :21.8mm 縦 :30.9mm 厚さ:24.0mm 重さ:5.4g |
サイズ(ケース) | 横 :60.6mm 縦 :45.2mm 厚さ:21.7mm 重さ:45.6g |
充電ケース | Qi充電 Lightningコネクタ充電 |
バッテリ | 最大4.5時間連続再生(イヤホン単体) 最大24時間以上再生(ケース込み) 5分の充電で1時間連続再生可能 |
互換性 | iphone6S以降 |
チップ | H1ベースのSiP(System in Package) |
センサー | デュアルビームフォーミングマイクロフォン 内向きのマイクロフォン デュアル光学センサー 動きを感知する加速度センサー 音声を感知する加速度センサー 感圧センサー |
オーディオテクノロジー | アクティブノイズキャンセリング 外部音取り込みモード アダプティブイコライゼーション 均圧のための通気システム 専用の高偏位Appleドライバ 専用のハイダイナミックレンジアンプ |
外箱だけでもワクワクする
こちら外箱です。相変わらず外箱のセンスが良いですね。iphoneなどと同じく箱を持って持ち上げるとが蓋がスーッと開きます。箱があれば売る時に少しだけ高くなるので大事にとっておきましょう。
イヤホンピースは3種類
イヤホンピースは、S,M,Lの3種類です。材質はシリコン製でかなり柔らかい。サイズに関してはほとんどの方はMで問題ないと思いますが、私は密着した感じが好きなのでLを使っています。イヤホンピースが大きい場合、他社製だと耳に圧迫感を感じますが、AirPodsProは耳の負担はかなり軽いです。逆にS,Mは落ちそうで怖いです。まぁこれは人によるとは思います。
ちなみにこのイヤーピースは特殊な形状のため他社製のものは使えません。紛失や汚れなどで交換したい場合は1セット(左右)で438円(税抜)で購入することができます。
イヤホンケースはとにかく小さい
イヤホンをケースにしまうとこれくらい小さいです。手にすっぽりと収まりますね。今まで他社のワイヤレスイヤホンを使っていましたが、かなり大きかったので感動モノです。ズボンのポケットやかばんのポケットなど取り出しやすい場所に入れることができるようになりました。ただし、小さいと紛失しやすいので注意が必要です。
私は別に買ったケースをつけました。大きさもちょうどよく、ざらざらしているので落ちにくくなりました。しばらくはこれを使ってみます。
耳につけてないかと思うくらい軽い
イヤホンは本当に小さくて軽いです。以前使っていた他社製のイヤホンはちょっと重かったので耳の負担がありました。でもAirPodsProはつけていないくらい軽いので耳への負担がほとんどありません。
軽いのでイヤホン自身の重さによる擦り切れ音もほとんどないです。ジョギング中につけても擦り切れ音に邪魔されることなく音楽を聞くことができます。
耳につけるとON、外すとOFFが便利
普通のワイヤレスイヤホンならほとんどの機種が、ケースから出すと音ON、しまうと音OFFだと思いますが、AirPodsProは耳につけるとON、外すとOFFになります。
これが結構便利で、好きな音楽を聞いている時に少しの時間外さないといけない状況があって、用事が終わって次つけると音楽が終わっている、ということが多かったんですが、それがありません。
うどんに見えにくい
Proではない普通のAirPodsは長すぎてうどん感がありましたが、Proは1cm短くなっており、さらに外側のマイクロフォンポートが黒いのでうどん感が減りました。個人的には見た目は重要なのでうどんに見えないだけで個人的には買いでした。
ペアリングが楽すぎる
初めて使った時は感動ものでしたが、購入後にiphoneと接続させる時(ペアリング)、AirPodsProとiphoneを近づけるだけでペアリングが完了します。これはすごいですね、あっという間に接続できました。
ノイズキャンセリングは素晴らしいが…
AirPodsProの売りであるノイズキャンセリングですが、ノイズキャンセリングを体感したことがない方にとっては感動ものだと思います。ただし私は経験済みでして、しかもノイズキャンセリング最強と言われるSONYのヘッドホン(WH-1000MX3)を持っているため、最初の感想は、「こんなものか」でした。
確かに周囲の雑音は大きく消してくれます。AirPodsProをつけた瞬間に周囲の雑音がスーッと消えていく感じはすごいです。ただし完全に消してくれるわけではありません。
例えば電車の走行音はかすかに聞こえますし、社内アナウンスや歩く靴の音は結構聞こえます。ざわざわした雑音のみ消してくれるという感じですね。
もしノイズキャンセリング能力のみを求めるのであればヘッドホンのほうが強力です。電車の走行音含めほぼ完全にシャットアウトしてくれます。没入感は半端ないですよ。
そのへんはこちらの「ソニーワイヤレスヘッドホンWH-1000MX3レビュー。1週間使ってみた感想と特徴やBOSEとの比較など。」に詳しく書いてあります。
ただし、ヘッドホンならではのデメリット(重い、蒸れる、見た目、ノイキャン効きすぎて頭痛くなることがある)はあるので、それらを差し引くとAirPodsProに軍配が上がると思います。
充電がQiで出来るのは便利
実はAirPodsProはケースのままQi充電が可能です。帰宅したらそのままQi充電器の上に置くだけで充電が可能です。線をつなげる必要がないのでかなり重宝しています。
私はこちらのQi充電器を使っています。2千円以下ですし(2019/12/1現在)、iphoneの充電にも使えるのでコスパは抜群です。
雑音が入ることがたまにある
これは私のAirPodsProだけかもしれませんが、人が多いホームなどでは雑音が入ることがあります。ザザッザザザッという感じですね。音楽が聴こえなくなることはないのですが少し気になります。
ただし人混みを抜けると雑音はまったくしなくなるので、困るほどではないです。そもそも他社のワイヤレスイヤホンだと途切れることが多いのですが、AirPodsProだと途切れることはないのでむしろ快適です。
(2019/12/3追記)
原因が分かったかもしれません!
iphoneでドラクエウォークをWALKモード(つけっぱなしにして勝手に戦闘するモード)いると雑音が入るようです。まだ試行回数が少ないので確かではありませんがその可能性が高いです。でもiphone側の問題で雑音が入るって不思議な感じがしますが…。引き続き試してみます。
(2019/12/17追記)
何日か試したところ、ドラクエウォークに限らず何かスマホ側でアプリが動いていると雑音が入ることはほぼ確定です。そして新たに、ノイズキャンセリングがONの時だけ雑音が入ることが分かりました。ノイズキャンセリングがOFFだと他のアプリが動いていても雑音が入りません。おそらく、ノイズキャンセリングの処理をスマホ側で処理していて、重いアプリが動いているとその処理に影響が出て雑音が入るのだと思われます。ハードに問題があるわけではなく、ソフトの問題なんじゃないでしょうか。今後のアップデートに期待したいと思います。
滑りやすい
AirPodsProのイヤホンは小さくて軽くてしかも表面がつるつるなのでかなり滑りやすいです。特にケースから取り出す時は滑ります。実際に今まで2回ほど落としてしまいました。どちらも家の中だったので壊れてはいませんが、外だと誰かに踏まれたりする可能性もあるので怖いですね。
対処法としては、ケースから出す時はイヤホンピースを摘むと良いです。外れたら怖いと思うかもしれませんが、AirPodsProのイヤホンピースはなかなか外れない構造になっているので問題ありません。
安定して繋がる安心感(2020/1/14追記)
購入してから2ヶ月経ちました。その間、毎日往復2時間の通勤で使用しています。ワイヤレスイヤホンは他にも2つ持っていますが、一番使っているのはやはりAirPodsProです。その理由としてはなんといっても「必ず繋がる」という安心感です。
ケースを開けてイヤホンを取り出せば確実に繋がります。これは本当に100%繋がります。他のワイヤレスイヤホンだとケースから取り出しても繋がらなくて、イヤホンを再起動したり、iphone側のBluetoothをON/OFFしたり、すごく手間でした。しかしAirPodsProは必ず繋がる安心感があるため、ストレスがかなり減ります。
AirPodsProが合う人
まとめになりますが、実際に使ってみて分かったAirPodsProが合う人はこんな人です。
- 電車通勤・通学など雑音が多い環境で音楽を聞くことが多い人
- 通常のイヤホンだと耳が疲れる人
- ケーブルを繋げての充電が面倒な思っている人
- Apple製品が好きな人
AirPodsProが合わない人
逆にAirPodsProはやめておいたほうがよい人はこんな人です。
- ノイズキャンセリングに完璧を求めている人
- そもそもカナル型のイヤホンが苦手な人
- iphoneを持っていない人(Androidでも使えますがもったいない)
最後に
個人的には非常に満足しています。確かに価格は高いです。3万あればSONYのノイズキャンセリングヘッドホンが買えます。そして問題点もありますが、ノイズキャンセリング、つけやすさ、外観、音質が全て高水準でまとまっており、ここまで全ての項目で高いレベルを保っているワイヤレスイヤホンは他にないです。
今後数年はAirPodsProを超えるイヤホンは出ないと思いますので、現時点で3万を出す価値は十分あると個人的には思います。