どうもしろくまです。
僕は漫画が好きでよく読むんですけど、この設定(シーン)がきたら鉄板で面白い!っていうのがあるんですよね。
今日はそんな設定やシーン(シチュエーション)をまとめてみました。
好きな設定(シーン)ベスト5
第5位:主人公が頭脳キャラ
主人公が努力と根性で力で押して勝つっていうのはさすがに古臭いですよね。単純な力ではなく、話術や策略などで敵に挑む頭脳戦がめちゃめちゃ好きです。もちろんただ考えるだけじゃなく、読者があっと驚くアイデアを出してくる必要はありますけどね。
漫画でいうと例えば
- 嘘喰い
- 今際の国のアリス
- 多数欠
- DEATH NOTE
など。
どれも主人公は頭脳キャラで体力はありません。体力では勝てない主人公が策略や話術で敵を倒していくわけです。
特に、最初は敵の圧倒的な攻撃にやられて絶体絶命になるけど、とどめを刺したあとで敵が、「な、なぜだ・・!?」って言ったら勝ち確定ですよね。そのあとは主人公の解説タイムが始まって敵が崩れ落ちる。最高です。
頭脳戦・心理戦が至高の漫画はこちらでまとめていますので興味があればどうぞ!
第4位:正体不明の敵が出てくる
理由が5位と似てますが、とにかく色々考えさせる設定が大好きなんです。勧善懲悪ってわけではなくちゃんと敵にも理由があるほうが良いですね。
例えば、
- ぼくらの
- エヴァンゲリオン
- GANTZ
とか。
特に「ぼくらの」は良かったなー。突如エヴァみたいなロボット型の敵が現れるんですが、その正体が想像の斜め上でした。その正体を知った主人公達が苦悩する様がリアルでグイグイひきつけられましたね。これは名作です。
第3位:そこそこ重要なキャラが死ぬ
これは賛否両論あるかもしれませんが、やっぱり漫画での一番の衝撃ってキャラが死ぬことだと思うんです。むやみやたらに死にまくるのはダメですけど、その後の展開とか考えられて死ぬとやっぱり続きがみたくて仕方なくなりますね。
有名なところだと、
- HUNTER×HUNTER
- 嘘食い
- 魔法少女まどかマギカ
ですかねぇ。
この中だとやっぱりHUNTER×HUNTERの衝撃が忘れられません。ネタバレになるので誰かは言いませんけど(蟻編とだけ)、この時の絶望感半端なかった。。
当時ネットでも悲痛な意見が多かったのを覚えています。実は死んでない説や、敵が見ている夢説、後で復活する説などありましたね。(まぁこの中の1つは当たりでしたけどw)
ちなみにドラゴンボールもよく死にますが、生き返りすぎてもはや死=ちょっと遠くに旅行に行ったくらいのイメージなのでここには入りませんねぇ・・・
第2位:長年のライバル(敵)が共闘する
この展開は燃える・・・!
最初は敵だったのに最後の最後に仲間になって真の敵を倒すとか、スポーツだったらライバル校の選手が日本代表戦で仲間になるとか、たまりません。
例えばこんな漫画。
- スラムダンク
- ドラゴンボール
- アイシールド21
- キン肉マン
スラムダンクの桜木×流川は鳥肌もの。最後の最後にこれを持ってきた作者に脱帽です。
ドラゴンボールは悟空×ベジータですけど、フリーザ戦とかセル選ではなくて、やっぱブウ編の「がんばれカカロット・・・おまえがナンバー1だ」のシーンですかね。ベジータが普段あまり見せないツンデレのデレの部分。これだからベジータは嫌いになれないんですよね。
第1位:自分が何のために生まれたか気付く
これはもしかしたら10代くらいの若い子には分からないかもしれないなぁ。歳をとると、自分は何のために生きているのかを考えてしまう時があるんですよね。
お金のため?仕事のため?家族のため?っていうのを延々とグルグルと答えの出ないまま考え続ける。
そんな時に答えをくれる漫画のシーンがグッとくるわけです。
ということで、ここからは1作ずつ解説していきます。(ちなみにどれもネタバレ半端ないのでご注意ください)
いぬやしき
イブニングで2014年4号から2017年16号まで連載された漫画です。去年アニメ化もされました。
突如宇宙からやってきた地球外生命体にロボットにされた主人公のおじさん(見た目はおじいさん)が同じくロボットにされた高校生と戦う話です。
主人公はロボットにされる前にガンを宣告されるんですけど、さえない人生だったと過去を振り返るわけです。自分は何のために生まれてきたのかと。(結婚して子供もいてマイホーム持ってるだけで充分幸せだろうという気はしましたが)
そんな主人公がロボットにされるんですが、その力を使って人々を助けます。手をかざすだけでどんな病気も治してしまったり、もう一人のロボットの高校生が街を破壊しているときに人々を救ったり。
そんな時に主人公が気付くんです。そして言った言葉がこれ。
なんとなく・・・
僕がこの世に生まれた理由・・・
わかったような気がする・・・
この58年間生きてきてなぜこの性格になって
何故人の命を大事に感じるのか
何故曲がったことが許せないのか
今まで経験したことは全て
無駄じゃなかった
今このときのため・・・
僕は生まれてきた・・・
このときのために僕は機械になった・・・
引用:いぬやしき 9巻第70話「生まれた理由」より
今までの人生が全て繋がったこの瞬間、主人公は世界一幸せだったんじゃないでしょうか。
生きることには全て意味があるとはよく言いますが、それを実感できる人って世の中にどれくらいいるんでしょう。そんな人こそ本当に幸せなんでしょうね。
ちなみにいぬやしきのアニメはAmazonプライムビデオで無料で見れます
HUNTER×HUNTER
言わずと知れた人気漫画。休載が多くて有名ですがやはり面白さはずば抜けています。
大勢の人間を食料として体に取り込むことで強くなる蟻の王メルエム。そんなメルエムを倒そうと複数のハンターが戦いを挑みます。そして人間側最強のネテロ(会長)をも倒したメルエムですが、ネテロが死ぬ時に発動した爆弾によって毒に侵されます。余命いくばくもない状態でコムギ(人間)と軍儀(将棋みたいなもの)で対局する二人・・・
その対局中に二人が言った言葉がこちら。
コムギ「メルエム様・・・」
コムギ「ワダす・・・」
コムギ「今・・・」
コムギ「とっても幸せです」
コムギ「ふつつかものですが」
コムギ「おともさせてください」
メルエム「そうか・・・」
メルエム「余は・・・」
コムギ「ワダすはきっと」
コムギ「この日のために生まれてきますた・・・!
メルエム「この瞬間のために生まれてきたのだ・・・!!」
引用:HUNTER×HUNTER30巻より
誰も勝てるものがいなくなった最強のメルエムの生まれた理由が、軍儀が強いだけのたった一人の人間と対局するためだった、っていう結末が最高過ぎます。
ここに至るまで散々メルエムの強さを強調しておいてのこのセリフ。この結末は正直想像していませんでした。コムギが鍵だとは思ったんですが、まさかこうくるとは。。。
いぬやしきと同じく生まれた意味を知った二人は世界一幸せだったんでしょう。
この後どうなるかは、HUNTER×HUNTER30巻に収録されています。
あとがき
今回の記事、実は最後のメルエムとコムギのことを言いたいだけで書いたんですが、意外に色々書いてしまいました。
上であげた設定やシーンは、それだけでご飯3杯いけるくらい好きですね。
ただ、逆にこの設定やシーンは萎えるなーっていうのもあります。今まで色んな漫画で散々使われてきてお腹いっぱいっていうやつですね。やっぱり早めに打ち切られる漫画はそういうものが多い気がします。
最近はあまり見ませんが、主人公の秘められた力が目を覚ます・・みたいなやつは正直もうお腹いっぱいですw
とはいえ、水戸黄門よろしく王道な展開っていうのも必要なので、それも抑えつつ新しいアイデアを取り入れると受け入れられやすいかもしれませんね。
それにしても、自分が生まれた理由を知るシーンのある漫画って調べてもなかなか見つからないんですよね。
もし他にあれば教えてください。読んでみますので!