カラオケバトル11/1：U-18歌うま甲子園まとめ。Ai採点最高点の優勝者は？採点の分析など

2020年11月1日のカラオケバトルは『U-18歌うま甲子園』です。

バトルの見どころ、出場者、選曲、得点の紹介と、年間500曲以上カラオケ採点をしている筆者が独自の視点で点数を解析します。

 

見どころ

小学5年生から高校3年生までの18歳以下の頂点を決める大会です。

現役のU-18四天王からも2人出場しているのでハイレベルなバトルが予想されます。

A,B,Cの3ブロックそれぞれ4人ずつで戦い、各ブロックの最高点をとった出場者3人が決勝に進めます。

 

予選Aブロック

下尾礼子

選曲：aiko『カブトムシ』
点数：99.052

トップバッターの重圧をはねのけての99点台はお見事です。『カブトムシ』はテンポがゆっくりで歌いやすいかと思いきや実は難しい曲なんです。サビが高いんですよね。「しょう～がいー」の「いー」の部分とか。その難しい曲を音程正確率95%で歌えるのはあっぱれです。そしてAi感性100点。表現力も95点で文句なし。でもなぜか99点台の前半でした。この理由はやはりリズムですね。-3（タメ気味）ということでしたので、もう少し走り気味に歌えば99点後半だったと思います。たぶん普段は100点近く取れているんじゃないでしょうか。実力は問題ないのであとは採点のコツを抑えれば四天王も狙えると思います。

 

久保陽貴（中2）

選曲：Uru『あなたがいることで』
点数：98.995

声がイイ！透き通った声で聴いていて気持ちが良いですね。レポート的には悪いところはないようには見えました。博士はリズムがタメ気味って言ってましたが、タメで-1くらいならそんなに影響はないと思います。それよりもロングトーンが4だったのが原因でしょうか。将来に期待したいですね。

 

伊沢有香（小6）

選曲：SMAP『世界に一つだけの花』
点数：99.328

選曲いいですね。『世界に一つだけの花』は採点向きだと思います。テンポも速くないし音程の上げ下げも少ない。ただ、音程の上げ下げが少ないということは抑揚がつけにくいということです。でも声量やテクニックでカバーして抑揚は92点と高得点でした。さすがです。

文句の付け所が見当たらないですね…。もし今後100点を目指すならもっと安定性を上げて、ロングトーンを5にする必要があると思います。

 

熊本エミ

選曲：中島美嘉『雪の華』
点数：97.379

小学6年生なのに落ち着いた声にびっくり。特筆すべきマイナスポイントが見つからないのに97点ということでちょっとコメントに困りますね…。
とはいえ音程や表現力など全て高得点というわけではないので全体的に点数を上げていく必要があるんじゃないでしょうか。もし緊張していたなら場数を踏んで慣れることが高得点への一番の近道かもしれません。

 

予選Bブロック

武田彩那（小6）

選曲：LiSA『紅蓮華』
点数：97.377

すごく緊張していると言っていましたが、よく考えたら小学生でこんな大舞台に立つんだから緊張しないほうがおかしいですよね。歌い始めは確かに緊張しているようでしたが、だんだん調子が出てきたようで難曲を見事に歌い切りました。
紅蓮華は音程の高低が激しくテンポも速いので非常に点数が取りづらい曲です。その難曲をここまで歌いこなせるのは見事ですね。
しゃくりやアクセントなどテクニックも取り入れられていてAi感性も96点と高得点でした。ただやはり緊張で声が震えたからか、ロングトーンやビブラートがイマイチでした。今後場数を踏んでいけば安定して高得点が取れるのではないでしょうか。

 

藤田彩夢（16歳）

選曲：JUJU『sign』
点数：97.784

力強い魂のこもった歌でした。Ai感性も100点と納得ですね。ただやはり緊張からかロングトーンが低かったのと、音程も90%だと少し足りないですね。99点取るには92%以上はないと厳しいかなと。感情を込めると音程がぶれるので難しいところですね。

 

北本莉斗（小5）

選曲：back number『瞬き』
点数：99.656

もう鳥肌ものです。かわいい声をしてるのに経験豊富なプロ歌手のような落ち着いた安定感のある歌声。高音もなんなく出ています。

分析レポートとしては安定性が10点、ビブラートが10点が特にすごいですね。緊張していると声が震えて安定性が低くなるのですがそんなのまったく感じさせない落ち着いた歌声で見事でした。そしてビブラートの10点は過去にあまり見たことがありません。この採点マシンはビブラートは時間や回数ではなく、どれだけ一定の周波でビブラートを出しているかが重要です。普通の人間であれば毎回全く同じ周波でビブラートを出すのは至難の業なのでなかなか5点満点はとれないんですけどね。すごいことです。

 

馬場亜衣里（高3）

選曲：指田郁也『花になれ』
点数：98.336

現U-18四天王がまさかの予選敗退とはびっくりですね。普段は99点以上が当たり前だったので98点台はちょっと意外でした。まぁそれ以上に北本君がすごかったんですが…。
音程が90%、表現力が90点、Ai感性が89点と低くもないけどすごく高くもない、という微妙な点数が集まって結果的に99点に足りなかったようです。

 

予選Cブロック

佐久間彩加（高1）

選曲：DREAMS COME TRUE『ア・イ・シ・テ・ルのサイン～わたしたちの未来予想図～』
点数：99.307

初登場時から見ていますが、出場のたびにうまくなっていっている気がします。最初の頃は少しわざとらしい感じがしましたが今は自然ですね、うまく言えませんけど。

音程正確率97%はなかなか見れませんよ、これはすごい（語彙力）
他の項目も見事な高得点。ただ、もし100点を目指すなら抑揚を90点台に持っていく必要があるでしょうね。

下北姫菜（高1）

選曲：MISIA『忘れない日々』
点数：98.431

MISIAは多くのカラオケバトラーが歌っている定番の曲です。採点向きなのでおすすめ。
点数的にはこれが悪いという項目があるわけではなく、全体的にあと1点足りない感じでしょうか。実力はあるので曲を変えれば99点台も行けると思います。

 

竹内聖人（高3）

選曲：秦基博『ひまわりの約束』
点数：97.828

数少ないU-18男性シンガーです。U-18四天王は歴代を見ても女性ばかりなので頑張って欲しいです。
点数的には音程正確率91%はもう少し上げたいところですね。『ひまわりの約束』は個人的には難しいのかなーと思いますので、曲を変えればもっと高得点いくかもしれません。

 

梅谷心愛（中1）

選曲：島津亜矢『感謝状～母へのメッセージ～』
点数：98.770

中1とは思えないダイナミックで迫力のある歌声でした。お母さんへ伝える曲だなんて泣かせますね…。
さてレポート的にはリズムが-3ということでこれがなければ99点台も行けたかと思います。演歌はタメになりやすいので気持ち早めに歌うとよいかもですね。

 

決勝

佐久間彩加

選曲：いきものがかり『風が吹いている』
点数：99.875

出ましたね、Ai採点の最高得点が！

いやぁもうお見事。どの項目も文句なし。あと少し何か加点があれば100点もいけました。
ただ、素点（Ai感性ボーナスなし）だけを見ると97点台とそんなに高くないんですよね。Ai感性ボーナスが2.4点も入っているので少しびっくりです。

伊沢有香

選曲：わか・ふうり・すなおfrom START☆ANIS『アイドル活動！』
点数：99.312

アップテンポな曲で勝負にきましたね。分析レポートの2ページ目画面が流れなかったので詳細は不明ですが、1ページ目の画面を見るとリズムがちょっと低かったように見えました。決勝ということでいつもと違ったリズムになったのかもしません。

 

北本莉斗

選曲：鬼束ちひろ『流星群』
点数：99.609

選曲、歌声、安定性、どれをとっても良かったです。誤算があるとすれば、佐久間さんが強かったということだけです。決勝でこの点数なら普通は優勝ですからね。

 

まとめ

結果をまとめます。

ブロック	出場者	予選(点/曲)	決勝(点/曲)
A	下尾礼子	99.052 aiko『カブトムシ』	-
	久保陽貴	98.995 Uru『あなたがいることで』	-
	伊沢有香	99.328 SMAP『世界に一つだけの花』	99.312 わか・ふうり・すなおfrom START☆ANIS『アイドル活動！』
	熊本エミ	97.379 中島美嘉『雪の華』	-
B	武田彩那	97.377 LiSA『紅蓮華』	-
	藤田彩夢	97.784 JUJU『sign』	-
	北本莉斗	99.656 back number『瞬き』	99.609 鬼束ちひろ『流星群』
	馬場亜衣里	98.336 指田郁也『花になれ』	-
C	佐久間彩加	99.307 DREAMS COME TRUE『ア・イ・シ・テ・ルのサイン～わたしたちの未来予想図～』	99.875 いきものがかり『風が吹いている』
	下北姫菜	98.431 MISIA『忘れない日々』	-
	竹内聖人	97.828 秦基博『ひまわりの約束』	-
	梅谷心愛	98.770 島津亜矢『感謝状～母へのメッセージ～』	-

ということで、U-18歌うま甲子園２０２０の優勝者は佐久間彩加さんでした。

Ai採点の最高得点を出しての優勝、お見事でした。年々歌がうまくなっている気がしまして、Ai採点もちゃんとそこを見抜いて最高得点を出したんでしょう。今年の年間チャンピオンの優勝候補の筆頭ですね。